ちりめん細工・薔薇袋
街中のお家の庭からも、薔薇の香りが漂って来る時期になってきました。
薔薇は長期にわたって改良が加えられてきただけに、種類も多くて華やかさと良い香りが人々を魅了し、花の中でも特別な存在。
そして英国貴族家の家紋(記章など)にも使われていただけあって、高貴な花としての地位も確立されているようです。
そんな薔薇の花を表面にびっしり埋め込んだ、ちりめん細工の薔薇袋です。もちろん高さが20cm程度ですから、実用にも持って来いの大きさ。
しかも使うちりめんの色柄によって、無数の新種の薔薇が生まれるところなどは、やはり人気の高い作品たる所以です。
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ちりめん細工・花菖蒲袋(あやめ袋)
そろそろアヤメの開花の情報が伝わってくる時期になってきました。
一般的にはハナショウブのことをアヤメと呼んでいる地方も多いことですから、「あやめ袋」と言ったほうが分かりやすいかもしれません。
ところで「いずれがアヤメ?カキツバタ?」などと、区別のつきにくい例えに使われる言葉ですが、アヤメとカキツバタの見分け方を、賢明な皆様方はご存知ですよね。
恥ずかしながら私はちりめん細工の教室で、この花菖蒲(アヤメ)袋を見てから初めて区別を覚えました。
この際ご存じない方がありましたら、ぜひ調べてみてください。
花菖蒲は三重県の県花でもあり、これからの時期はあちこちで見ることができるようになり楽しみですね。
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ちりめん細工・傘福
端午の節句に因んだ鯉、兜、熊に金太郎などの作品を吊るした傘福です。
お孫さんのために端午の節句に飾るのに作ったそうです。
傘福もまた、つるし飾りと同じように、お祝いや節句などに飾る飾り物です。
伊豆稲取の「雛のつるし飾り」や九州柳川の「さげもん」などの、輪を使って作品を下げる代わりに傘を使ってあります。
傘福は特に地方色が強いようで、現在では山形県酒田市近辺にしか残っていないようです。
いずれにしてもお祝い用として、桃の節句などに作られてきたつるし飾りです。
5日は端午の節句。お子様の健やかな成長をお祈りいたします。
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ちりめん細工・木馬
子供の日のお祝いの贈り物に考えた木馬です。
鞍の代わりに背中に積んだ袋の中にも、羽子板やらでんでん太鼓など、オモチャがいっぱい。
以前に松阪ちりめんお細工物の会作品展のご案内はがきにも使いました。
古典的作品に比べると現代的ポップな雰囲気を持っていながら、伝統的古作の手法を踏襲した見事な作品だと思います。
そしてまた世代を問わない「遊び心」を供えているのも、この作品の大きな魅力なのではないでしょうか。
ちりめん細工の世界にも、現代的感覚を織り込んだ本格的作品をどんどん生み出して欲しいところですが、新しい作品を作り出すのは、私が考えているほど簡単なことではなさそうです。
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ちりめん細工・金太郎
金太郎さんに関する伝説の中では、足柄山で熊と相撲をとるほど元気で、母親孝行の優しい子供だったそうです。
熊の背に乗った金太郎の姿は、歌にも歌われた元気でたくましく、優しい男の子の象徴でした。
そしてまさにその姿が五月人形になって、今でも鯉の滝登りと共に、端午の節句のお飾りとして重用されています。
いつの時代でも、子供の元気で健やかな成長を願う気持ちは変わらないものです。
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