ちりめん細工・舞い猿
今年も残すところ後わずかになってしまいました。
作品紹介のとりを勤めるのは、ちりめん細工の舞い猿です。
お正月を目前に控え、何となく神楽を舞う猿が、お正月っぽいとの連想からです。
以前から気になっていたのですが、「舞い猿」という言葉と実際の姿は見かけたことも、聞いたこともありません。
ちりめん細工の「お猿っ子」は、何となく猿回しの猿を連想して作られたと想像できますが、舞い猿が何をもとに作られたのかよく分かりません。
最近になって、静岡県島田市の日吉神社では、4月の例祭に「猿舞(サルマイ)」という奉納舞いが奉納されていることを知り、どうもこれがもとになっているのではと思うようになりました。
しかし定かでありません。
何となくかわいいお猿の顔と、格調のある装束が印象的な作品です。
もうすぐお正月。
良い年をお迎えされることをお祈りいたしております。
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ちりめん細工・椿袋
私にとって椿はやっぱり真冬の花。
まわりを常緑樹の深い緑に覆われたお寺などにひっそりと咲く椿は、寂しげな雰囲気の中にもその鮮やかな色彩を主張しているように見えます。
ましてや苔むした地面にポトリと落ちた一輪の花でもあれば、それはそれは想像するだけでもゾクッとするような光景を作り出してくれます。
もともと椿も種類の多い花のようで、花の色はもちろんのこと花弁や花芯の違いを含めて、さまざまな色や形を楽しむことができます。
ちりめん細工の椿も、少し花弁の形を変えるだけでも、また違った雰囲気を味わえる作品のひとつで、多くのバリエーションを楽しむことができます。
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ちりめん細工・笛吹き童子
北風が強く吹く頃になるとちりめん細工の笛吹き童子が目に浮かび、ついついこの時期にご紹介したくなってしまいます。
笛吹き童子そのものが、木枯らしの季節のものであるかどうかは分かりませんが…..。
この作品のボディーは「猿」で出来ています。実はちりめん細工作品の中には、同じように猿をボディーとして使ったものが多く、ボディーの基本の一つにもなっています。
皆様方は「雛人形」の原型がどんなものであったかご存知の方も多いと思いますが、歴史上で知りうる「雛人形」の原型の中の一つとして、まさにこの猿(さるぼぼ)もその一つと考えられています。
これは這子(ほうこ)とも言われ、そういう意味では這い子(はいこ)もこのさるぼぼからの延長であるかもしれません。
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ちりめん細工・籠底(かごぞこ)の巾着
初めて籠底の巾着の古作を拝見したのは、もう20年以上も前のことになります。
100年以上を経過したと思われるその作品は、色あせて形も少し崩れていましたが、作られた当時の新鮮さを彷彿させてくれる籠の部分の色合わせの妙が、何とも強く印象に残っています。
籠底は明治の末から大正にかけて流行したもので、底を竹や籐、フジのツルで編み、上の部分が布で作られた袋物です。
当時の女性たちもまた、流行を取り入れることには熱心だったようで、底の部分をちりめんなどの布に和紙などの芯を入れて、籠底の代わりに編んで作りはじめたのです。
この作品の底の部分は五角形に作られているのですが、古作の中には六角形のものも見受けられます。
作者によると六角形のものは、作るのがとても難しいとのことです。
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ちりめん細工・猫の針山と指貫
猫の針山一つに、指貫をたくさん作って、お菓子のようにきれいに箱に詰めてあります。
しかも風車の押絵が付いた箱の蓋は、透明のプラスティックを使い、中が見えるようになっています。
針山の下の部分は指貫を大きくしたもので、材料の布は布の耳の部分を使ってあります。
この作品は飾物に作ったということですが、実際にはどれも実際に使うことができます。
ちりめん細工が、飾ってよし、使ってよしの、「用と美を兼ねた」手芸作品と言われる所以も、このあたりに潜んでいます。
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