ちりめん細工・分銅袋
今の時代の人たちが分銅という言葉をきくと、理科の実験で使った上皿天秤用の円筒形のものを思い出しませんか。
私の世代前後より少し上の方々は、かつて八百屋さんや肉屋さんで使われていた竿はかりに使う、釣鐘型の分銅を思い出す方もあるかと思います。
以前からこの分銅袋に使われている中心がくびれた形も、なぜ分銅というのだろうと不思議に思っていました。
あるときハッと気がつきました。昔習った銀行の地図記号と同じなんですね。
頭の鈍い私にしては、珍しいひらめきです。それから一生懸命調べました。
江戸時代銀貨は目方を測定してから通用価値を決めたので、その際に使われたのがこの形の後藤分銅といわれるものだったのです。
そして後藤分銅の形は江戸時代初期、すでに輸出の稼ぎ頭であった、蚕の繭を模った物だということです。驚きました。
ちりめん細工の古作には、今の時代には使われていない形状のものがデザインされいて、当時の生活の中で大切にされていたものがちゃんと取り入れられているんですね。
また新しい発見をさせていただきました。
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ちりめん細工・青海波袋
私でも見ればわかる、青海波の文様につなぎ合わせた小さな袋です。
もっともいつもの通り、どやって作っていくのか、残念ながらさっぱりわかりません。
頭が硬いせいもあって、最後のつじつまがどうやって合って、丸い袋に出来上がるかがわからないのであります。
それにしても色々な文様、かたちを組み合わせた袋物を、最初に考えた人の頭脳には、まったく驚き入るばかりです。
ちりめん細工の古作はすごく奥深い世界で、色々な古作を見るたびに改めて新鮮さと感動を覚えるのです。
先達の偉業のおかげで、いまこうしてちりめん細工を堪能できることに、心より感謝の意ををささげます。
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ちりめん細工・花菖蒲袋
やがてハナショウブの開花の話題が聞こえて来る時期になってきました。
もっとも「いずれあやめかかきつばた」という諺のもとの意味の通り、実はこの花がアヤメかハナショウブか、さらにはカキツバタであるのか、悲しいかな私には判別が付きません。
この話をしだすと頭がグルグル回りそうなのでやめておきます。
ただそれぞれの花をよく観察すると、これらの花ほどさまざまな姿形を持っている植物もそう多くは無いと思いませんか。
花菖蒲袋を作る方にとって、端正で一見きれいに整った花を作るのか、あるいは花弁が曲がったり歪んだりしている姿を捉えるのかは、作者の意図次第ということになりそうです。
※諺「いずれあやめかかきつばた」の意味について
もともと判別がしにくいという意味からできた諺のようですが、「どちらも優れていて選ぶのに迷う」という解釈が一般的だということです。
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ちりめん細工・うさぎ人形
子供のうさぎに見立てたこのお人形、子供らしさを演出するために、少しふっくら目に、そして首も短く仕上げてあります。
また着物の帯も兵児帯を使って、より子供らしい着物姿が強調されています。
もちろん着物は本格的な着物仕立てですが、長襦袢だけ着せていないようです。
またボディも縫って綿を詰めてあるだけで仕上げられていて、お顔の表情などは実にうまく作られています。
出来上がってくるうさぎの体型や表情が作るごとに異なった物になるのは、実に楽しい物づくりだと思っています。
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ちりめん細工・這い子人形袋
這い子には基本的に3種類のものがあると申し上げてきましたが、これはそのうちの一つ。
胴の上の部分に口べりがあり、内袋つきになっています。
この作品の面白さは、やはり顔の表情や頭の向きによって、随分変わった雰囲気が作り出せることです。
嬉しそうな顔、少しうつむいた顔、ちょっと恥じらいのある表情などには、見ていても飽きない楽しさを持っています。
作品によって違った表情が楽しめ、古作の中でも代表的作品として、今も人気の高い作品の一つです。
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