ちりめん細工・ひな飾り(雛人形)
桃の節句が近づいてきました。雛飾りの準備を考えておられるご家庭でも多いのでは。
今回ご紹介するのは、高さが10cmにも満たない小さな雛人形ですが、なかなか高貴で風格の漂う雰囲気を持っています。
私が(勝手に?)お人形には不可欠だと思っている、胸のふくよかな厚みもあって、小さいながらも堂々たる姿。
そして少し面白いのはお雛様、お内裏様ともに、袴のような装束を身に着けていらっしゃること。
この袴スタイルを考え出してから、ほかの作品にも随分応用されています。
新しい作品を作っていくのは私が想像する以上にたいへんなことで、このお雛様を考えるにも、たいへんな時間と労力が費やされているようです。
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ちりめん細工・春駒(はるこま)
ちりめん細工の春駒ですが、正確には「春駒袋」と呼んだほうがいいようです。
下の部分が袋になっていて、ちゃんと小さな物が入るようになっています。
ちりめん細工の古作の中でも、具象的なおうまさんの顔そのもので、きりりと引き締まったとても若々しい馬の顔が印象的です。
新春が近くなるとこのような作品を紹介したくなりますね。
さて、「春駒」とは何でしょう。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』によると、鹿児島県の郷土菓子との解説が書かれています。
また春駒という神事にかかわりの深い、郷土芸能が全国あちこちに多いこともよく知られています。
しかしこのちりめん細工の春駒は、若々しくてすがすがしい目の子馬、との意味合いで理解したほうがよさそうです。
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ちりめん細工・鶴亀袋
鶴は千年亀は万年と言われるように、鶴亀は動物の中でも長寿を象徴する生き物です。
お正月などにはまったくぴったりの飾り物です。
もともとこの袋は琴爪入れや、大切なものをしまう袋として作られてきたようですが、今の時代には袋と言うより、やっぱり飾り物としての用途が一般的です。
ちりめん細工の古作には「見て良し使って良し」の、いわゆる「用と美を兼ねた」作品が多く存在します。
実際に使うことを前提に作り継がれてきたちりめん細工の作品たちが、今の時代にも生き生きとした表情を見せてくれるのは、用と美を兼ねているからに他ならないと思っています。
次の時代にはどんな作品が作られていくのか、これまた大いに楽しみの一つでもあります。
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ちりめん細工・鏡餅
いよいよ年の瀬も押し詰まって、とうとう今日は大晦日。皆様方、お正月の準備は整いましたでしょうか。
最近の鏡餅と言えば、プラスティックの鏡餅型ケースに入ったものが一般的になって、昔ながらの鏡餅を見ることが少なくなってしまいました。
長く置けない切るのも大変と言うことで、現代的合理性は良く分かります。
かたやこのちりめん細工の鏡餅は食べることが出来ませんが、飾ってお正月の雰囲気出すには持って来い。
しかもしまっておけばまた次の年もその次にも使える、便利で重宝する鏡餅です。
皆様方にはより良きお年をお迎えいただきますよう、心からお祈り申し上げます。
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ちりめん細工・松かさ袋のクリスマスツリー
この作品、以前に一度ご紹介しているかもしれません。ご勘弁。
松かさ袋をクリスマスツリーに見立てた作品です。
普通はグリーンの布を材料に考えるところですが、白は初めて。
ツリーに白い綿をかぶせて、雪が積もったように見立てたのでしょうか。
最近では余り見かけなくなった、白い綿のようなものをかぶせたツリーを思い出させてくれます。
しかも飾りにくくり猿を使って、和の雰囲気を残した作風が新鮮です。
ちりめん細工の世界は作者の考えや感性によっても、色々な作品が出来上がるのがまた楽しいところです。
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