ちりめん細工・胡蝶巾着

ちりめん細工・胡蝶巾着

蝶々のかたちをモチーフにした巾着です。
巾着は、小物や手回り品を収納して持ち歩くための袋の総称。

このところご紹介している厚みのない巾着は、実用の小物入れというより、お守り袋やにおい袋を入れて使っていたもののようです。
また単純に「飾り物」として理解してもいいのかもしれません。

前々から気になっていたのですが、なぜ蝶巾着もしくは蝶々巾着といわずに、胡蝶巾着と称するのか。
ちりめん細工の作品には、より具象的な形をした
「蝶袋」が存在します。
蝶もしくは蝶々と、胡蝶は同義語なのでしょうか。

この私は、結構どうでもよさそうなことにこだわるのですが、どうも釈然としませんので、いろいろと物知りに聞いてみました。
胡蝶とは「胡の国の蝶」の意味であって、胡の国とは紀元前中国北方の国(現在の中国内モンゴル)のことであるとのこと。
そうしてみると、胡の国の蝶は、わが国の蝶とは姿形も違っていたのかもしれません。

ところでこの「胡」という漢字のつく名詞は、意外にたくさんあって、今思いついたものをあげてみると・・・・。
胡瓜、胡麻、胡椒、胡弓などなど、結構原産地を想像させるような名前が、次々に出てきます。
なかには
胡散臭い(うさんくさい)などという言葉も、IMEでちゃんと変換されてくるところを見ると、胡の国とかかわりがあるのかどうか、興味は尽きません。

毎度のごとく横道にそれましたが、皆さんもぜひ一度調べてみてください。

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楽しいちりめん細工の作品を紹介しています。
ちりめん細工の材料、無地ちりめん、組紐などを販売しています。
ホームページにもぜひお立ち寄りください。

http://www.mctv.ne.jp/~go-daito/

松阪ちりめんお細工物の会ホームページへもどうぞ。
会員の作品もたくさんご紹介しています。


ちりめん細工・茶壷巾着

ちりめん細工・茶壷巾着

茶壷の形を模した巾着です。
古作にも見ることのできる作品ですが、それぞれ形が少しづつ変わっています。
想像ですが、茶壷を見る人の見方や、あるいは日ごろ見ている茶壷の形によって、いろいろな形の茶壷巾着があるようです。

昔の時代から、同じようなものを作るにしても、考えた女性たちの感覚やものの見方によって、かなり違った作品が作られているのですね。
これぞちりめん細工オリジナル作品の原点、ともいうべきでしょうか。

ところで最近では茶壷というものが一般的でなくなりましたが、ついつい「ずいずいずっころばし」という童謡を思い出してしまいます。
この中に
“ちゃつぼに おわれて トッピンシャン”という一節があります。

どうして茶壷に追われるのか、またトッピンシャンとはいったい何なのか、かねてより不思議に思っていました。
この際お勉強しておこうと思って、ネットで検索してみました。

驚きました。
この歌の隠された意味や、背景にある謎解きを研究されている方が、びっくりするほどたくさんいらっしゃいます。
自説、他説を含めて諸説紛々。
楽しいですよ。
お時間をもてあまされたときに、ぜひ”ずいずいずっころばし”で検索してみてください。

またまた横道にそれましたが、巾着は大切なものを入れる袋。
皆さんもぜひ作って、お手元においてくださいね。
きっとお金持ちになれますよ。

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ちりめん細工・ふくら雀巾着

ちりめん細工・ふくら雀巾着

ふくら雀というと、つい帯結びを思い起こされる方も多いのでは。
ふり袖など、特にお嬢様向きの帯結びの一つですが、最近の現代風ふり袖柄にはちょっと不向きのようで、このところは以前ほどこの結び方も、見かけることが少なくなりました。
誰が名づけたかわかりませんが、よく似ていますね。

この意匠はどうやって考え出されたかは、もちろん定かではありません。

家紋にもこの意匠が取り入れられていて、紋帳(家紋を集めた書籍)では「膨ら雀」と書きます。
35年以上きもの屋さんの世界におりますが、たった一つのおうちだけ、この家紋を入れた紋付をつくらせていただいた記憶があります。珍しい家紋です。

単純に考えると、「ふっくらした雀」という意味のようで、やはり縁起物の一つと考えて間違いなさそうですね。

そしていろいろ思い出してみると、きものの意匠はもちろん、Tシャツにも、そしてブローチにもこの文様(柄)が使われているのを見たことがあるゾ。
意外と身近なところにも、ふくら雀は使われているかもしれません。

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ちりめん細工・創作 かごめの巾着

ちりめん細工・創作 かごめの巾着

大きな牡丹柄のちりめんを、うまく生かした横幅が役20cmほどの巾着(袋)です。
一見どうということのない巾着に見えるのですが…..。



中をあけてみると、なんと中蓋がある!

大事なものを入れるときに壊れたり、つぶれたりしないように考えてあるのかな?

ウン!待てよ。
もしかするといわゆる二重底になっていて、下の部分は秘密のお部屋なのかな?

作者の意図は分かりませんが、見ているほうにとってはいろいろな想像ができて、本当に楽しい世界ですね。

と、こんなことを書いていると、作者はこれを読んで笑っているかもしれません。
まったく違う意図が込められていたりして…..。

この作品は、下記に詳しく紹介されています。

株式会社 パッチワーク通信社
平成15年3月20日発行
レッスンシリーズ ちりめんの小物
暮らしの手作り ちりめんの小物

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ちりめん細工・思い出袋

ちりめん細工・思い出袋

6人の子供が手をつないで袋を取り囲んでいます。

なぜ「思い出袋」という名前がついているのかわかりませんが、ほかにも呼び方があるようです。
松阪ちりめんお細工物の会の講習会では、5年目に制作する作品ですから、そこそこ時間も手間もかかるのでしょう。

袋の下のほうはテープを編んだようになっていますので、袋自体もなかなか難しそうな作品です。
仲良く手をつないだ子供たちのハンコの背中には、小さなくくり猿の背守りがついています。
もちろん実際に使える大きさですから、卒業式のはかま姿などにはピッタリかもしれませんよ。

「おじさぁ?ん。子供たちはどうしてかわいいお顔を見せてくれないの?」

「それはねお嬢ちゃん、きっと恥ずかしいからなんだよ。」

と、適当なお返事をしてしまいましたが、どうして内側を向いているのかわかりません。
そしてもうひとつ。
思い出袋という名称ですが、これもわかりません。
子供が思い出にふけるわけもありませんし…..。

ご存知の方はぜひ教えてください。

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