
こうして見ている分には、何の変哲もないただの袋。
ところがところが、中をあけてひっくり返してみると…..。

ちりめん細工・びっくり袋
何と中から出てきたのは子供の鼓笛隊。
しかも見るところ唐子のお人形。
「はい、おみやげ」なんて言ってこの袋を渡され、中をあけてみれば…..、ビックリ仰天!
だからびっくり袋と言うのだそうです。
なおかつ中から出てきたお人形が、唐子であるだけに余計にびっくりしますね。
実用的でもないこのような袋を、何のために考え出したのかは定かではありませんが、こういったユーモアって大好きです。
ちりめん細工の世界では、冗談やユーモアを解する心や、風流をたしなむ気持ちも必要と言うことでしょうか。
奥が深いですね。
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楽しいちりめん細工の作品を紹介しています。
ちりめん細工の材料、無地ちりめん、組紐などを販売しています。
ホームページにもぜひお立ち寄りください。
http://www.mctv.ne.jp/~go-daito/
松阪ちりめんお細工物の会ホームページへもどうぞ。
会員の作品もたくさんご紹介しています。

ちりめん細工・兜袋
桜の花も散り始めると、もうすぐ端午の節句。
端午の節句のお飾りに欠かせない物の一つは、この兜ではないでしょうか。
兜袋は、私が毎度の下手な講釈を言うまでもなく、武具の兜を模して袋にしたものです。
古来より武家では、甲冑を家の守り神にしていたとも聞きますから、その象徴ともいうべき兜は、特に大切に扱われてきたものと思われます。
江戸時代になって世の中に平和が訪れるとともに、兜もその本来の使命を終えたわけですが、武家の末永い繁栄を祈る飾りにもなっていたようです。
いつの時代も強くたくましい男の子に成長して欲しいと願う親の気持ちが、兜が端午の節句の飾り物に定着した理由なのでしょう。
私が子供のころには「がき大将」といわれる子供がいて、自分の軍団を率いては他のグループとけんかばかりしていました。
でも自分の身内の子にはやさしく、困ったことがあるといつも助けてくれました。
さすがに「大将」という名前が付いているだけあって、たいそう魅力的でやさしく、まわりの子供たちをひきつける何かの魅力を持っていたのです。
最近ではこういうキャラの男の子を見かけなくなってしまいましたが、やっぱり男の子は「気は優しくて力持ち」がいいですね。
いずれにしてもお子様の健やかな成長をお祈りするとともに、優しくてたくましい子供に育って欲しいと願います。
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ちりめん細工・蝶袋
松阪ちりめんお細工物の会の教室では、1年目の4月のお稽古作品です。
羽の微妙な丸みや口先の形など、これまた見ているよりもはるかに難しい作品のようにお聞きしています。
そして袋の部分の口べりのつけ方など、基本を忠実に守らないと、なかなか姿の整わない作品が出来上がってしまいます。
それにしてもちょっと”派手”な蝶々ですね。
新種の蝶々でしょうか。
私も自分で作ることが出来ないくせに、20年近くちりめん細工の作品を見てきました。
以前は“らしく”作ることが大切だと思ってきましたが、たくさんの作品を拝見しているうちに、このところはかなり考え方も変わってきました。
特に古作に関してはそんな思いが強かったのですが、少々はめをはずした作品の方が面白くなってきたのです。
人間の感性そのものも時代とともに変化するわけですから、ことちりめん細工に関しても、新しい感性が取り入れられても決しておかしくないと思います。
もちろん基本を忠実にした姿勢は大切ですが。
こんなことを思い始めてから、作品を拝見する楽しみも以前にも増して幅広くなってきました。
もう桜も満開というのに、ずいぶん寒い日が続きます。
菜の花のまわりを舞うモンシロチョウの姿を見れる、暖かい春の日が待ち遠しいですね。
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ちりめん細工・桜袋
花の季節がやってくると、そろそろ春本番。
といっても今年は少し肌寒い日が続きます。
桜もそろそろ見頃を迎える地方もあれば、これからつぼみがほころび始める地方も多いかと。
桜前線はまさに北上中です。
やっぱり気持ちがうきうきする季節でもありますね。
このちりめん細工の桜袋は、松阪ちりめんお細工物の会の講習会最初の作品。
一見簡単そうに見える桜袋は、実に多くの基本中の基本が詰まっているそうです。
初級の作品とはいえ、花びらのくぼみ、先端の鋭い角と丸みが、うまく調和しないと美しい姿にはなりません。
見てばかりいる人間にとっては、作る人のご苦労はわかりません。
いずれにしてもちりめん細工の世界は、根気と忍耐と、そして練習の積み重ねの世界のようです。
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端午の節句のつるし飾り
お雛様(桃の節句)が終わると、世間はもう端午の節句の準備が始まります。
今年の「松阪ちりめんお細工物の会」作品展では、会員全員が一つづつ作った、端午の節句をテーマにしたつるし飾りが飾られていました。
主に花菖蒲袋を中心にして、会員各自が考えた端午の節句にちなんだ作品がつるされています。
たとえば兜袋、鯉袋、金太郎、春駒などなど。中には桃太郎まで一緒につるしておられる作品もありましたよ。
ちょっと拡大して中をのぞいてみましょう。

これは兜袋。
右側には鯛車が見えています。

節句の定番鯉袋。
なぜか緋鯉ですが、後ろのほうには黒い鯉もいますよ。
端午の節句にちなんだこのつるし飾りは、お子様の健やかな成長を願って作られたものですから、元気なお子様のイメージを映し出す作品が選ばれているわけです。
それにしても一つ一つの作品のできばえもさることながら、これだけの数の作品が集まると、「壮観」と言う言葉がぴったりしますね。
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