
縮緬細工・兜袋
そろそろ端午の節句も近づいてきました。
男の子のいるおうちでは、五月人形も飾っておられることと思います。
私が子供の頃には鯉のぼりと五月人形がセットのように飾られていましたが、最近では鯉のぼりを飾るおうちも少なくなったようです。
そして五月人形もかつては段飾りのものも多かったようですが、最近の住環境もあって、だんだん簡素で小さくなってきました。
そんなご時勢の中でも兜がメインになって、太刀と弓矢を組み合わせた飾りが、最も多く見受けられるような気がします。
武家の大将が大切にした兜は、いつまでたっても強い男の子の象徴なのでしょう。
かつては鯉に乗った金太郎のお人形を良く見かけましたが、驚いたことに最近では金太郎の代わりに、何とアンパンマンが乗ったお人形もあるんですね。
しかし端午の節句のお飾りのメインは、やっぱり兜が主役の座を譲ることはなさそうです。
お子様方の健やかな成長を願ってやみません。

http://www.mctv.ne.jp/~go-daito/
「松阪ちりめんお細工物の会」作品展には、ご遠方からもたくさんのご来場をいただき、まことにありがとうございました。
会員一同心よりお礼を申し上げます。
ホームページに作品展の会場を掲載しています。
http://e-chirimen.com/
楽しいちりめん細工の作品を紹介しています。
ちりめん細工の材料、無地ちりめん、組紐などを販売しています。
ホームページにもぜひお立ち寄りください。

縮緬細工・うさぎ巾着
この地方でも桜の季節が終わって、日に日に暖かさが増してきました。
本格的な春を迎えると、私の頭の中にはいつもこのうさぎ巾着が浮かんできます。
江戸時代に作られたと思われる古作ですが、その姿や表情は今の時代にも通じる、ちょっとポップな感じを伝えています。
もともとお守りなどを入れる袋に考え出されたようですが、ちょっとした飾り物にもなかなか素敵。
女の子はもとより、男の子にも喜ばれそうな作品です。
今年の干支は卯ということもあって、うさぎさんの出番も多いですね。
やっぱりうさぎさんは人気者です。

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縮緬細工・お花見風景
ちょっと以前の作品ですが、今の季節にピッタリなのでご紹介します。
2006年の松阪ちりめんお細工物の会作品展の合作です。
暖かい春を迎えて、桜の下で楽しそうなお花見が繰り広げられています。
子供たちの生き生きした姿や表情をご覧ください。
もっともお花見を楽しんでいるのか、ご馳走やらお菓子を食べて満足しているのかはよく分かりませんが。
中にはおなかが一杯になって、ちょっと眠そうな子もいます。

お花見風景
「鯛焼き買ってほしいなぁ…..。」
お祭や縁日では良く見かけるシーンです。
鯛焼き屋のオジサンは、タバコをくわえていばっています。

お花見風景
団子鼻のお兄さんは「桜がきれいだぞ」と言っているのに、妹は買ってもらったうさぎのお面に夢中で知らん顔。
こういった作品は顔の表情やしぐさを見ていると、見飽きることがなくほんとうに楽しいものです。

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縮緬細工・花祭り
4月8日は花祭り。お釈迦様の誕生日をお祝いする日です。
子供の頃に通学路にあったお寺の前には花御堂が置かれ、中に収められた誕生仏に甘茶をかけて遊んだ記憶があります。
この作品は多分お釈迦様の生誕地、インドの花祭りの様子を想像して作られたものと思われます。
もっともインドにこういうお祭があるのかどうか分かりませんが、まあ空想の世界にしておきましょう。
白い像に乗った子供たちの楽しい様子が、いかにも楽しそうに表現されていますね。
ちりめん細工の創作の中でもストーリー性があって、春を迎えた喜びにあふれた雰囲気がほとばしり、素晴らしい作品だと思っています。

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縮緬細工・旅茶碗袋
桜の花びらをかたどったこの袋、中には小さなお抹茶用の茶碗(旅茶碗)が入っています。
そして竹筒の中には茶せんと茶杓が収められていて、いわば携帯用野点セット。
私には茶道のことが良く分かりませんが、野点や旅行の時に茶道具を入れるコンパクトな箱、茶箱(茶籠)というものがあります。
昔の人はおそらくその箱のかわりに、もっと近くに出かける時用として、小さくておしゃれな袋を考えたに違いありません。
と、都合のいい想像をしてしまうのですが、ではなぜ桜の花びらなのでしょう。
やはり心うきうき温かくなった春の象徴、桜をイメージしたのではないでしょうか。
お出かけにはそんな気分をイメージした「形」が、デザインとなって表現されているように思われます。
東日本大震災で被災されたり、原発事故で非難されている方々にも、一日も早く「心うきうき」した気分に浸れるときがやってくることを、心からお祈りするばかりです。
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