
ちりめん細工・掻巻き人形袋
昨夜あたりから急に涼しくなって、いよいよ秋本番到来のようです。
いつもそうなのですが、涼しくなると思い出すのがこの掻巻き人形袋。
掻巻きからちょこんと顔を出した女の子が、何ともかわいらしい作品です。
私が子供の時には、まだこの「掻巻き」を目にすることがありましたが、さすがに最近は見かけません。
袖の付いた布団は肩まですっぽり包み込んで、いかにも暖かそうです。
この作品を考えて最初につくった人は、布団ではなくて袖の付いた掻巻きに着目したところが、鋭い観察力と作品の面白さを融和させたのです。
ちりめん細工は本当に奥が深い日本の伝統手芸ですね。
http://e-chirimen.com/
楽しいちりめん細工の作品を紹介しています。
ちりめん細工の材料、無地ちりめん、組紐などを販売しています。
ホームページにもぜひお立ち寄りください。
http://www.mctv.ne.jp/~go-daito/
松阪ちりめんお細工物の会ホームページへもどうぞ。
会員の作品もたくさんご紹介しています。

ちりめん細工・風船袋
昔懐かしい紙風船を、ちりめん細工に模した作品です。
いささか春っぽい雰囲気の色合ですが、まあご勘弁ください。
紙風船はよく見てみると、一般的は黄、赤、緑、青、濃いピンク、そして白が使われていて、何か特別な意味合いがあるのかもしれません。
この作品もその原則には忠実なのですが、優しい色合を組み合わせ、いかにもふんわりした雰囲気を作り上げています。
風船袋は型紙よって随分見た目の落ち着きが変わってくることは、長年写真を撮っていると敏感に感じます。
この作品も随分研究の成果が詰まっているのかもしれません。
この作品、何か特別の用途、考えがあったのか、紐が輪になっていません。
間違いではありませんので、念のため。
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ちりめん細工・茶壷巾着
名前の通り茶壷を模した、ちりめん細工の作品です。
小さい巾着類は、お守りや大切なものを入れたりする、実用的な小袋として作られていたと思われます。
この茶壷巾着は色々な巾着類の中でも、形が地味で余り目立った存在ではありません。
しかし形を整えてうまく作るには、かなり難しい作品のようで、松阪ちりめんお細工物の会講習会でも、5年目の作品に取り上げられています。
とくに中心部にどんな柄を配置するかが、見た目の楽しさをより盛り上げてくれるようです。
この作品の場合には雀の尾の部分が配置され、良く見てもなかなか分かりにくいところが、おおきな「ミソ」のようです。
茶壷巾着についての別の作品紹介と講釈については、こちらでもご紹介しています。
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ちりめん細工・市松人形
皆様方、台風12号の影響はいかがでしょうか。
何事も無ければ幸いなのですが。
少し地味な絞りのきものを着た市松人形です。
ちりめん細工の市松人形のお顔やボディーは、綿を詰めただけでできています。
ですから顔立ちや表情も、作品ごとに全くさまざまで、それが見るほうにとっては何とも楽しいポイントの一つ。
ふっくらしたほほと細い目が、何ともかわいらしい表情を作り出しています。
市松人形はもともと「着せ替え人形」だったようですから、違う着物を着せてみたらどうか、などと想像してしまいます。
でも現実にはそう簡単にいかないようですから、見るものの欲望だけでは、作者におしかりを受けてしまいそうです。
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ちりめん細工・桔梗袋
秋も近づいて、野山にはそろそろ桔梗の花を見ることができる時期になってきました。
桔梗は秋の七草の一つですが、最近は見ることのできる場所が、どんどん少なくなってきているように思えます。
絶滅も危惧されるほど、野生のものは姿を減らしているそうです。
その桔梗をちりめん細工の作品に仕上げた桔梗袋です。
花の形からも見て取れる通り、かなり具象的な形をしています。
ずいぶん古い作品も拝見したことがありますので、おそらく江戸時代からの古作であることは間違いありません。
ちりめん細工の作品には季節感の強いものも多く、何となく私たちに次の季節の到来を告げてくれます。
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