
ちりめん細工・鶴亀袋
「鶴は千年亀は万年」と言われるほど、鶴と亀は長寿健康を祈る代名詞のようになっている動物です。
その鶴亀を巾着にしたちりめん細工の作品は、古作の中にもずいぶんな数と種類を見ることができます。
単に小物入れ(琴爪入れ)など本来の用途のほかに、おそらくおめでたい時のお飾りにしたのか、あるいはお年寄りの長寿健康を祈るお守り的存在であったものと思われます。
もともとちりめん細工でお飾りとして使われてきた古作は、節句やお正月などに合わせて作られてきたものが多いことから、この作品はお正月のお飾りにも持って来いの作品と言えます。
季節感の強いちりめん細工の作品たちですが、節句などにもぴったりの作品はより強い季節感とともに、人々の幸せを願う気持ちがこめられています。

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ちりめん細工・鯛車
お正月が近づいてくると、ついついおめでたい作品をご紹介したくなってしまいます。
鯛車はもともと子供の玩具だったようで、遊び方としては車の付いた鯛を引っ張って遊んでいたものだそうです。
それが飾りとして使われるようになったのは、やっぱり「おめで鯛」の鯛にあやかって、おめでたい節句などの飾り物になったとの説が有力です。
赤い鯛を見ると何となくおめでたくなってしまうのは、子供の頃から結婚式などのお祝い事に赤い鯛の砂糖菓子が付いていて、ついついそれを連想してしまうからでしょうか。
年をとってしまいました。(笑)

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ちりめん細工・2015年 十二支(干支) 未(ひつじ)
このところめっきり冷え込みが厳しくなってまいりました。皆様方、お元気でお過ごしでしょうか。
今年もとうとう師走に入り、恒例来年の干支をご紹介する時期になってしまいました。
来年は未(ひつじ)年。中国では十二支を浸透させるために、この未という文字に動物のヒツジを当てはめたのですが、さてその理由は一体なぜなのでしょうか。
いやいや難しい話はやめにして、ヒツジはその毛を私たちの衣類や生活道具として提供してくれる動物でもあります。
ヒツジが周囲の行動をじっくり見ながら集団行動を好むのと同じく、未年の人の性格は気の弱さがあるものの、人当たりが柔和で人と人の争いを好まず、困っている人を見ると何と助けてあげようとがんばるそうです。
世界中の人が未年の人のような性格を持っていれば、争いのない平和な世界がきっとやってくるに違いありません。
来る年も平穏平和な世界がやってくるよう、心から祈りたいものです。

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ちりめん細工・椿の編み籠巾着
高さが20cmほどの実用的な大きさの巾着です。
編み籠(籠底)の上には六角つなぎの技法を生かした、今の時期にはぴったりの椿の文様がちりばめられています。
椿の花びらの数が6枚ということはありませんが、いかにも椿の花を連想させる形になっていて、作者の着眼点のセンスをうかがわせています。
そもそも私などはこのちりめん細工に出会うまで、ツバキかサザンカ(寒椿)かの見分けも付かない男でしたが、25年以上もちりめん細工の世界に寄り添っているうちに、今では区別も付くようになりました。
草花や四季折々の行事や自然の事象など、ちりめん細工の世界は日本の季節の移り変わりが持つメリハリを、強く反映した手芸だと言えましょう。

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ちりめん細工・切りばめ細工の巾着
一見中央の文様はアップリケをしたように見えるます。実はこれ、布を文様の通りカットして、その形の中に縫い込んで作られています。
古作の中にはこの「切りばめ」の技法を使った作品を、数多く見ることができます。
最初に切りばめの作品に出会ったのは鶴亀に松の文様で、その巧妙なできばえからは、染で柄を作り出したものだと思い込みました。
しかし近くに寄ってよく見ると、何と、染ではなくて布をはめ込んで作ってあるではありませんか!これにはまったく驚いた記憶がよみがえってきます。
最近では余り見かけなくなった技法ですが、技術的にも難しい面がある以上に、私には想像できない根気のいる作業も必要なのでしょう。
ちりめん細工の世界は、いつまでたっても驚きが絶えることはありません。

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