大正時代には竹や籐で編んだ籠の底の上に、布をつけた袋物が大流行しました。
この小箱もたぶんボール紙でつくった箱の表面に、同じ技法でちりめんを編んで貼ったものと思います。
籠底は市松文様がとても美しく、色数をたくさん使えばもっと華やかな雰囲気が作り出せるのですが、この小箱はシンプルな色の取り合わせが何とも魅力。ちりめんを芯に巻いて作ったテープを使って編んだ籠底は、シンプルながら色柄の変化がおおいに楽しめる技法です。
最近では荷造り用PPバンドで籠を編んでおられる方も多いと思いますが、色数も豊富になってステキなデザインの籠を見ることが出来るようになりました。
実用にして良し、装飾用の利用にもおしゃれな雰囲気を作り出す籠底の技法は、これからもずっと作り継がれていくことでしょう。
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