これは「桃取り猿」と言います。
下についた竹のばねをはじくと、お猿が上の桃のところで止まって、まるで桃をとりに行くように見えるので、このような名前がついたと考えられます。
桃取り猿のように民芸的な作品は、全国のどこかの地方で見られるものですが、この桃取り猿は見かけたことがありませんし、聞いたこともありません。
私どもの三重県松阪では、毎年3月の最初の午(ウマ)の日に行われる、岡寺山継松寺の縁日「初午」には、この桃取り猿の桃の部分が羽根に変わった「猿はじき」と言われる郷土玩具があります。
全く良く似ています。
玩具と言うより厄除けのお守りと言ったほうが正しいかもしれません。
「厄を去りはじく」と言うような意味合いのお守りです。
この桃取り猿の竹の部分は、松阪の猿はじきをつくっている方からお分けしていただきました。
今年の初午は3月6日7日8日、もうすぐです。
皆様も厄除けのお参り方々、ぜひ当店にお立ち寄りください。
■□■□ 松阪ちりめんお細工物の会 作品展 ご案内 ■□■□
□日時:3月1日(土)→9日(日) 10:00→18:00
□場所:松阪市湊町196 優遊館きもの大藤
※3月6日(木)は休まず営業
楽しいちりめん細工の作品を紹介しています。
ちりめん細工の材料、無地ちりめん、組紐などを販売しています。
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