ちりめん細工・鶴亀袋

ちりめん細工・鶴亀袋

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鶴は千年亀は万年」と言われるほど、鶴と亀は長寿健康を祈る代名詞のようになっている動物です。

 

その鶴亀を巾着にしたちりめん細工の作品は、古作の中にもずいぶんな数と種類を見ることができます。
単に小物入れ(琴爪入れ)など本来の用途のほかに、おそらくおめでたい時のお飾りにしたのか、あるいはお年寄りの長寿健康を祈るお守り的存在であったものと思われます。

 

もともとちりめん細工でお飾りとして使われてきた古作は、節句やお正月などに合わせて作られてきたものが多いことから、この作品はお正月のお飾りにも持って来いの作品と言えます。
季節感の強いちりめん細工の作品たちですが、節句などにもぴったりの作品はより強い季節感とともに、人々の幸せを願う気持ちがこめられています。

 

 

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ちりめん細工・まつかさ袋のクリスマスツリー

ちりめん細工・まつかさ袋のクリスマスツリー

ちりめん細工・まつかさ袋のクリスマスツリー

 

世間はジングルベルの曲に合わせて、クリスマスが目の前に近づいてきました。

 

古作のまつかさ袋に小さなくくり猿を飾りに見立て、クリスマスツリーをイメージした高さ10センチほどの作品です。
これに小さなベルや星などを飾りに付けたら、もっとクリスマスツリーに近づいたかもしれません。
しかし古典(伝承の技法など)の継承を重視する作者にとっては、余りにも古典を逸脱する作品に仕上げることをはばかったのだと思われます。

 

ちりめん細工の古作には、今で言うちょっと「ポップ」な側面が見受けられる作品も多いのですが、やはり伝承の技法という基本は貫かれています。
新しい時代に向けてちりめん細工を継承していくには、古典の技法と今様の日本人の遊び心を表現する手段の両立は欠くべからざるものです。

 

あまりにも「ガチガチの古典」でも面白くない。さりとて余りにも「洋風モダン」が加わっても何か重みがない。
これから古典作品の延長でちりめん細工の製作にかかわる方々にとって、日本人の遊び心を何で表現していくかは、とても大きな課題であることは間違いありません。
自分では作ることもできないのに、偉そうなことを申し上げてしまいました。


 

 

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ちりめん細工・鯛車

ちりめん細工・鯛車

ちりめん細工・鯛車

「おめでたい」鯛を台車に乗せた鯛車です。お正月用のお飾りにもピッタリ。

 

鯛車はもともと江戸時代、主に武家や上流階級を中心に使われた玩具で、そこそこの大きさに作られた鯛車を引っ張って遊ぶのが本来の姿です。
  ちりめん細工の鯛車はこの玩具を元に考えられたもので、主に飾るための作品として作り継がれてきましたが、いつの間にか鯛が乗った台車の部分が蓋になって、中に物が入る箱にも変身してしまいました。

 

ちりめん細工作品の多くは飾る、眺めるといった飾り物要素に加えて、実際にも使用できる実用的要素をも兼ね備えています。

 

 

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新ブログに移行後、平成26年6月14日以前の投稿に不具合が生じております。ご容赦をお願い申し上げます。
あきない100年
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