ちりめん細工・籠目(かごめ)袋
ちりめん細工のかごめ(籠目)袋は、六角形に編んだ竹かごからヒントを得て作られた古作です。
六角形の柄の部分をつなぐ無地の部分の色の取り合わせが、作者の個性によって違い、見るものを楽しませてくれます。
この作品も随分の数を拝見してきましたが、形を綺麗に整えるのが難しそうで、見た目ほど簡単ではなさそうです。
いつも言っている通り、幾何学的な布の組み合わせは、どのようにしたらこういう形にまとまるのか、私にはなかなか理解ができません。
古作の中でもオーソドックスな作品ながら、綺麗な姿に仕上げるには結構な「腕」もいるようです。
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ちりめん細工・ふくら雀巾着
ふくら雀とは、寒さに耐えるため羽毛を膨らませた姿の雀のことです。
その可愛らしい姿を見た日本人は、家紋や意匠(柄)に取り入れたり、帯結びにもその姿を真似てきました。
ちりめん細工のふくら雀巾着は、恐らく家紋をモチーフに考えたものと推測されますが、「ふっくらした雀」との意味合いもあって、縁起物の一つと考えて良さそうです。
この巾着の作りで面白いのが、顔が少しゆがんでついていたり、目と口ばしの位置がずれたりして、おそらく雀が首をかしげている姿を表現したかったに違いありません。
古作の時代からちょっとした遊び心が大切にされてるのは、ちりめん細工の大きな魅力となっています。
※撮影の際、右側の作品の尾がひだの下になってしまいました。正しい作品は左側のものです。失礼しました。
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