ちりめん細工・桜袋
桜を模った袋は、江戸時代から数多くの種類の作品が考え出されてきました。
花弁の先の切れ込みや丸味、額の分部の作り方など、様々な工夫がなされて今に至っています。
この作品は花弁の真ん中に接ぎを入れて、先端の窪みをやや鋭角的にする代わりに、綿を入れてふっくら感を出しています。
多分この作品で初めて花弁の真ん中で接ぐ手法を見たと思いますが、これもまた進化の一段階になって、このヒントをもとに次々新しい作品が生まれています。
新しい作品、手法を生み出すのは、考えているよりはもっと難しいようです。
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ちりめん細工・桜袋
今の時期になると知らず知らずのうちに暖かさが増してきて、桜の時期がもうすぐ。
この桜袋は最も単純な形ながら、柔らかな丸みとピシッとした角の鋭さが決まると、まことに美しいフォルムを作り出します。
長年色々な作品を拝見していても、特にこの桜袋と梅袋は見るたびに新鮮さが湧き出して来ます。
実はちりめん細工の作品は簡単そうに見えるものをつくるのが最も難しいことは、実際に作品を作っておられる方が一番良くご存知のことではないでしょうか。
ほんとうに奥の深い手芸です。
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ちりめん細工・桜の押絵の小箱
桃の節句が終わるともうすぐ桜の季節。暖かい春が待ち遠しいです。
桜の押絵をした六角形の小さな小箱は高さ10㎝ほど。
少し華やかさを出すために、金糸や金の絵の具を使ったそうです。
春らしい雰囲気が漂った小箱が出来上がりました。
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ちりめん細工・つくしと桜袋
野山ではつくしが目を出し、桜の開花ももうすぐ。何となく気分がうきうきする季節です。
ちりめん細工のつくしは、全く本物と見間違えるように作った作品です。
つくしは袴を取るのが大変ですが、卵とじなどにするとおいしいですね。
この桜袋は大昔から作り継がれている桜の作品の中でも、最もポピュラーなものの一つです。
その昔は桜の季節の前から琴爪入れなどに使われていたようで、嬉しい春を待ちわびる人たちに持つ楽しみと見る喜びを提供していました。
桜の花はくびれた先端に特徴を持っていますから、立体的手芸のちりめん細工などに映すには持って来いの素材であったかもしれません。
それでも特に先端の丸みや鋭角的なくびれをきれいに作り上げるのは、見た目の単純さほど簡単ではありません。
ちりめん細工の作品を長年拝見していると、簡単そうに見える作品ほどしっかり鑑賞するようになってしまいました。
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