ちりめん細工・えび袋
今にも飛び跳ねそうな元気なエビです。
さてこれは車エビにも似ていますが、伊勢エビにも見えます。さてどんな種類のエビなのでしょう。
それはさておき、私はエビが大好物で、ついつい食べることばかりに気をとられてしまいます。
ゆでてマヨネーズなどをつけて食べるのもよし、生のお刺身でわさびをたっぷり利かせて食べるのも、これまた一段と美味といったところ。
私だけに限らず日本人にとって、エビは無くてはならない食材です。
このえび袋、もちろん名前の通り、おなかの部分はちゃんと袋になっていますよ。
ギョロッとした目が、とてもユーモラスですね。
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ちりめん細工・手つなぎ人形袋
古作の中でも人気の高い作品です。
最初に同じ古作を拝見した時には保存状態も良く、その美しさと造形の見事さに目を奪われたものです。
一般的にはこの2体の人形で作られた物と、5体で作られたものがありますが、いずれにしてもたまわらない可愛らしさが備わっています。
もともと実用的な巾着として考え出された作品ですが、最近では小さくしてお飾り用に作られたものも多くなってきました。
最近では一枚の布から男女両方をうまく取れる古布ちりめんが少なくなって、だんだんバランスが良く本格的な作品が作りにくくなって来たのが残念でなりません。
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ちりめん細工・分銅袋
今の時代の人たちが分銅という言葉をきくと、理科の実験で使った上皿天秤用の円筒形のものを思い出しませんか。
私の世代前後より少し上の方々は、かつて八百屋さんや肉屋さんで使われていた竿はかりに使う、釣鐘型の分銅を思い出す方もあるかと思います。
以前からこの分銅袋に使われている中心がくびれた形も、なぜ分銅というのだろうと不思議に思っていました。
あるときハッと気がつきました。昔習った銀行の地図記号と同じなんですね。
頭の鈍い私にしては、珍しいひらめきです。それから一生懸命調べました。
江戸時代銀貨は目方を測定してから通用価値を決めたので、その際に使われたのがこの形の後藤分銅といわれるものだったのです。
そして後藤分銅の形は江戸時代初期、すでに輸出の稼ぎ頭であった、蚕の繭を模った物だということです。驚きました。
ちりめん細工の古作には、今の時代には使われていない形状のものがデザインされいて、当時の生活の中で大切にされていたものがちゃんと取り入れられているんですね。
また新しい発見をさせていただきました。
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ちりめん細工・朝顔袋
かつては夏の軒先の定番だったアサガオも、最近ではあまり見かけなくなってしまいました。
けっこう添え木など作る手間もたいへんでしょうから、忙しい時代にそぐわなくなってしまうのも、いたし方のないことなのでしょう。
加賀の千代女の有名な句、「朝顔につるべ取られてもらい水」は、ことのほか夏の朝の情景を端的に現した名作です。
「つるべ」を見たことのない人がほとんどになってしまった今の時代には、あまりピンとこない句かもしれません。
朝顔のつるがつるべに巻きついてかわいそうなので、近くに水をもらいに行ったなんて、いかにも風流を楽しんだ時代の情景描写ですね。
暑い日に外から戻った時など、玄関先に飾られた朝顔袋が目に入れば、ひとときのヒンヤリ感が味わえそうです。
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ちりめん細工・ほおずき袋
関東の方にとっては、7月初旬の浅草浅草寺のほおずき市が印象深いかと思います。
ホオズキは実がなり始めてから落ちるまで、実に多彩な表情を見せてくれます。
淡い緑に始まって上の方から色づき始め、見事な朱色になって、最後には表皮がとれて網目状の殻が残って、中の赤い実が透けて見えるまで楽しむことができます。
この多彩な表情をちりめん細工で表現したのが、このほおずき袋です。
若い実と完熟直前の実を、うまく作品にしていただきました。
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