ちりめん細工・風船袋(両側から撮影)
ちりめん細工の風船袋は、直径が7cmほどの作品です。
6色のちりめんをつなぎ合わせて作られていて、子供の頃遊んだ紙風船にそっくりです。
越中富山の薬売りのおじさんは、半年に一度くらい薬箱の薬の入れ替えと、集金を兼ねてやってく来ました。
そのときのおまけが紙風船で、もらうのがほんとうに楽しみでした。
ちりめん細工の風船袋は、初級の作品と思われますが、作るのはそう簡単ではなさそうです。
簡単そうなところにもきちんとしたちりめん細工の基本が生きていて、しっかり形の整った作品が出来上がると言うことです。
一見単純そうに見える6枚だけの布の取り合わせによって、あるいは作る方の感性によって表情を変えるこの作品も、ちりめん細工の面白さを象徴していると言えます。
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ちりめん細工・分銅袋
今の時代の人たちが分銅という言葉をきくと、理科の実験で使った上皿天秤用の円筒形のものを思い出しませんか。
私の世代前後より少し上の方々は、かつて八百屋さんや肉屋さんで使われていた竿はかりに使う、釣鐘型の分銅を思い出す方もあるかと思います。
以前からこの分銅袋に使われている中心がくびれた形も、なぜ分銅というのだろうと不思議に思っていました。
あるときハッと気がつきました。昔習った銀行の地図記号と同じなんですね。
頭の鈍い私にしては、珍しいひらめきです。それから一生懸命調べました。
江戸時代銀貨は目方を測定してから通用価値を決めたので、その際に使われたのがこの形の後藤分銅といわれるものだったのです。
そして後藤分銅の形は江戸時代初期、すでに輸出の稼ぎ頭であった、蚕の繭を模った物だということです。驚きました。
ちりめん細工の古作には、今の時代には使われていない形状のものがデザインされいて、当時の生活の中で大切にされていたものがちゃんと取り入れられているんですね。
また新しい発見をさせていただきました。
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ちりめん細工・ほおずき袋
ちりめん細工のほおずき袋です。
夕方薄暗くなってからお盆のお墓参りをすると、たくさん真っ赤なほおずきがお供えされているのが目に付きます。
ちりめん細工のほおずきは、色々な表情を見せてくれます。
真っ赤に色づいたもの、ちょっと表面の皮がとれて中の繊維部分が見えてきたもの、などなど作者の感性は、ほずきの持つ雰囲気を的確に捉えています。
もちろん「へた」の部分から袋になっていて、小さな宝物を入れることができます。
先日近所のお子さんが、おばあちゃんにほおずき笛のつくり方を教えてもらっていました。
なつかしい光景ですね。
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ちりめん細工・菱つなぎ袋
菱型の布をつなぎ合わせた小さな巾着です。
江戸時代末期から作られていた作品ですが、今までに拝見した沢山の菱つなぎ袋は、色の濃淡こそあれ同じような色の組み合わせで作られています。
特に決まったことではないとも思いますが、何かいわれがありそうです。
例えば鯉のぼりの吹流しの五色は、古代中国の「五行説」に由来するものと言われており、この袋の色の取り合わせも、何かいわれがあるのかもしれません。
想像だけで実際のことは分かりませんが、やっぱりちりめん細工作品の中では、謎の一つです。
菱つなぎ袋のような幾何学文様を組み合わせた袋の作り方について考えると、底や口べりの部分を最後にどうやってまとめて袋にするのか。
実際に作ることの出来無い人間にとっては、大きな謎の一つです。
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