裏側が袋になった小さな巾着。もともと大切な小物やお守りを入れていたようです。
ふくら雀とは「ふっくら雀」がなまったもので、寒さを防ぐために全身の羽毛を膨らませた雀の姿です。
その姿から帯の結び方にもこの名前が付いたり、意匠として家紋にまで取り入れられています。
もともと稲穂を食い荒らす害鳥であった雀ですが、少々の稲穂を与えても丸々と太った雀は、豊作や繁栄の象徴として人間と共存してきました。
漢字で書くと「福良雀」と表わされるのが、何となくうなづける話です。
この巾着の目や尾羽が少し左右対象にならないように付けられているのは、動きを表現したい古作の時代からのこだわりです。
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