ちりめん細工・木馬のつるし飾り
かわいい木馬とくるみ玉をつるし飾りにした作品です。端午の節句のお飾りに、お子様の健やかな成長を祈っています。
少しポップな印象を受ける木馬ですが、ちりめん細工が作り始められた時代の古作を見ると、遊び心や冗談が詰まった作品がたくさん作られています。
これを「ポップ」という言葉に置き換えることの良し悪しは置いて、常に新しい感覚への挑戦がなされてきました。
今の時代に江戸、明治の女性たちの遊び心をどんな形に置き換えて、新しい作品を考案していけばいいのでしょうか。
ちりめん細工に関わる人たちが抱えている大きな問題ですが、古典的技法に基づいた新しい作品作りの継承に、何とか英知を集めて取り組んで欲しい課題だと考えています。
少し拡大した写真も加えます。
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ちりめん細工・鯉袋
イワシの丸干しみたい、と言わないでくださいよ。(笑)
ちゃんと中に物が入るようになった、鯉を模った巾着です。
童謡『こいのぼり』の歌詞にあるように、♪いらかの波と雲の波♪の「波」を青海派の模様の布を使って、鯉幟の鯉をイメージした作品です。
最近ではおおきな鯉幟を立てて端午の節句を祝うお家が少なくなりました。
それでもお家に飾る小さな鯉幟は健在で、元気に泳ぐ鯉の姿に写して、お子さんの健やかな成長を願う気持ちは今も昔も変わりません。
端午の節句にあたり、お子様方のご健康と健やかな成長をお祈りいたしております。
松阪ちりめんお細工物の会作品展、ご来場ありがとうございました。
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ちりめん細工・金太郎
端午の節句のお飾りには昔から定番中の定番。
金太郎伝説にはいろいろなものがありますが、中でも足柄山で熊にまたがって鍛錬したお話しは、童謡にもなって知れ渡っています。
強い男の子が求められていた時代にはその象徴のような存在で、親は金太郎のような男の子になって欲しいと願ったものです。
しかもただただ強いだけでなく、「気は優しくて力持ち」と言う言葉に代表されるように、逞しさと優しさが求められていました。
この金太郎、簡単そうに見えてなかなか形が整わないようで、きれいに作るのは見た目より簡単ではありません。
作者のご苦労が良く分かります。
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ちりめん細工・桜の針山
まだまだこれからが桜本番と言った地方も多いはず。楽しいお花見も待っています。
昔のお嬢様方は裁縫のお稽古するにも道具は手作りが当たり前と見えて、針山や指貫など、さまざまな手作り道具を自分で作ったようです。
この針山は暖かい春が来て、桜の花が咲くことを待ち望んで作られたもの。楽しいことを想像しながらお稽古するのも、きっと楽しみだったに違いありません。
桜の花を愛でながら実用品として使うのもまたお洒落ですが、今の時代にはお飾りにもピッタリではないでしょうか。
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ちりめん細工・桜袋と蝶袋のつるし飾り
八重の桜と蝶がつるし飾りになりました。
もうこの時期になると、自然の中には蝶々も現れて、いよいよ春爛漫といったところ。
現実には桜の花に蝶が止まることはまずありませんが、ちりめん細工の世界ではありえないことを願望として表現するのも、また楽しい創作の醍醐味です。
蝶袋も八重桜の袋も丸みや角がピッシリ決まって、縫うことの基本が見事に作品に反映されています。
また小さな作品ながらも、ちゃんと内袋まで付いた仕上げは、「用と美」を兼ねるちりめん細工作品の基本に基づいた作品でもあります。
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