たいへんシンプルで見た目はちょっと寂しそうに見える雛人形です。
しかし良くご覧いただくと襟元の美しさに加えて、袖口の縫い方などは和装の基本をきちんと踏襲した作りになっています。
そして胴の部分は縫い上げた上で綿を詰めただけの、言わばちりめん細工の基本が踏襲されて、見事な作品に仕上がっています。
ついつい見た目の華やかさに目を奪われがちな私たちですが、「縫うこと」が基本にあるちりめん細工鑑賞の仕方も、その本質をちゃんと見抜かなければ作品の価値を評価することが出来ません。
ちりめん細工はむしろ「裁縫お細工物」と言うべきであるとの説も、この数年まったくその通りであると思うようになってしまいました。
なおこの作品は「松阪ちりめんお細工物の会」の創作です。古作の技法を踏まえつつもどこかに今様の「一捻り」があるはずなのですが、残念ながら私にはそれを見抜く目がありません。
■□■□ 松阪ちりめんお細工物の会 作品展 ご案内 ■□■□
□日時:2月26日(金)→3月3日(木) 10:00→16:30
□場所:松阪市白粉町527番地1 優遊館(駐車場4台)
※3月7日(木)は休まず営業
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