ちりめん細工・まつかさ袋のクリスマスツリー
世間はジングルベルの曲に合わせて、クリスマスが目の前に近づいてきました。
古作のまつかさ袋に小さなくくり猿を飾りに見立て、クリスマスツリーをイメージした高さ10センチほどの作品です。
これに小さなベルや星などを飾りに付けたら、もっとクリスマスツリーに近づいたかもしれません。
しかし古典(伝承の技法など)の継承を重視する作者にとっては、余りにも古典を逸脱する作品に仕上げることをはばかったのだと思われます。
ちりめん細工の古作には、今で言うちょっと「ポップ」な側面が見受けられる作品も多いのですが、やはり伝承の技法という基本は貫かれています。
新しい時代に向けてちりめん細工を継承していくには、古典の技法と今様の日本人の遊び心を表現する手段の両立は欠くべからざるものです。
あまりにも「ガチガチの古典」でも面白くない。さりとて余りにも「洋風モダン」が加わっても何か重みがない。
これから古典作品の延長でちりめん細工の製作にかかわる方々にとって、日本人の遊び心を何で表現していくかは、とても大きな課題であることは間違いありません。
自分では作ることもできないのに、偉そうなことを申し上げてしまいました。
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