ちりめん細工・七福神

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今年もあとわずか。年の瀬も押し詰まってまいりました。
私もやはり日本人なのか、この時期になるとついつい幸せを願うものに気が行ってしまいます。
今年一年の無事に感謝すると共に、新年に向けての期待と新しい年の始まりに臨み、みんなが幸せであって欲しいと願う気持ちは、誰しも同じように持っておられると思います。

 

そんな気持ちから、ちりめん細工の七福神に登場していただくことにいたしました。

前列左から、福禄寿、弁財天、恵比寿神。
後列左から大黒天、布袋和尚、寿老人、毘沙門天と並んでいます。

 

この作品を眺めながら今の暮らしに感謝すると共に、新しい年のより良い幸せを願うことにいたします。
皆様方のご健康とご多幸をお祈りしながら、良い年をお迎えいただきますよう、心よりお祈り申しあげます。

 

 

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ちりめん細工・鯛車

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「おめでたい」鯛を台車に乗せた鯛車です。お正月用のお飾りにもピッタリ。

 

鯛車はもともと江戸時代、主に武家や上流階級を中心に使われた玩具で、そこそこの大きさに作られた鯛車を引っ張って遊ぶのが本来の姿です。
ちりめん細工の鯛車はこの玩具を元に考えられたもので、主に飾るための作品として作り継がれてきましたが、いつの間にか鯛が乗った台車の部分が蓋になって、中に物が入る箱にも変身してしまいました。

 

ちりめん細工作品の多くは飾る、眺めるといった飾り物要素に加えて、実際にも使用できる実用的要素をも兼ね備えています。

 

 

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ちりめん細工・まつかさ袋のクリスマスツリー

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ちりめん細工・まつかさ袋のクリスマスツリー

 

世間はジングルベルの曲に合わせて、クリスマスが目の前に近づいてきました。

 

古作のまつかさ袋に小さなくくり猿を飾りに見立て、クリスマスツリーをイメージした高さ10センチほどの作品です。
これに小さなベルや星などを飾りに付けたら、もっとクリスマスツリーに近づいたかもしれません。
しかし古典(伝承の技法など)の継承を重視する作者にとっては、余りにも古典を逸脱する作品に仕上げることをはばかったのだと思われます。

 

ちりめん細工の古作には、今で言うちょっと「ポップ」な側面が見受けられる作品も多いのですが、やはり伝承の技法という基本は貫かれています。
新しい時代に向けてちりめん細工を継承していくには、古典の技法と今様の日本人の遊び心を表現する手段の両立は欠くべからざるものです。

 

あまりにも「ガチガチの古典」でも面白くない。さりとて余りにも「洋風モダン」が加わっても何か重みがない。
これから古典作品の延長でちりめん細工の製作にかかわる方々にとって、日本人の遊び心を何で表現していくかは、とても大きな課題であることは間違いありません。
自分では作ることもできないのに、偉そうなことを申し上げてしまいました。

 

 

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ちりめん細工・2016年 十二支(干支) 申(さる)

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急に冷え込んでまいりましたが、皆様方お元気でお過ごしでしょうか。今年も来年の十二支作品をご紹介する時期になってまいりました。

 

来年の十二支申(猿)は「災いが去る」という言葉になぞらえたり、わが国では庚申(こうしん)信仰など、民間信仰の対象としても人間の生活と密接な関係を築いてきました。

 

一方ちりめん細工の世界においても、猿を原形にしたボディーを使った作品は数え出せばいとまがありません。たとえば古作の笛吹き童子、高砂、舞猿などなど…..。
そして雛人形の原形といわれるお人形も、実はこのちりめん細工の猿を模したボディーと同じような形をしています。いや、ちりめん細工の人形の多くも、雛人形の原形を模したといったほうが間違いありません。

 

もっとも猿の仲間にはわれわれ人間と祖先を同じくするものがあるということですから、お人形のボディーとして猿が使われていたとしても至極当然のことかもしれません。

 

 

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