松の枝をかたどった、ちりめん細工の巾着です。
こやって写真にしてみるととても地味な作品ですが、周囲のひだの付け方、左右の形のバランスなどがとてもとりにくいようで、見た目ほど簡単に作れる作品ではないようです。
古作を拝見してもこの松巾着に加えて、竹巾着とが対になっているものもたくさん拝見していますから、松と竹はつき物で、おめでたい時のお祝いなどに贈ったことも想像できます。
一般的には「松竹梅」というおめでたの代名詞のような言葉もあって、本来は松巾着、竹巾着、梅巾着がセットになっていても不思議ではありませんが、今まで3つがセットになっているものを見たことがありません。
もっとも古作にも梅巾着がちゃんと存在していますから、もしかするとこの3つをセットにしてお祝いの贈り物などに使っていたかもしれません。
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