ちりめん細工・牡丹袋
あちらこちらから牡丹の花満開の話題が聞こえてくる時期になりました。
花全体が大きいだけでなく、花弁の一つ一つがとても大きく、しかも薄くてしなやかな花弁は、まるで薄絹のような雰囲気を持っています。
とにかく他の花を寄せ付けないほどの、圧倒的な存在感を誇っているのです。
ちりめん細工の牡丹袋はそんな牡丹の特徴を見事に捕らえた古作の一つです。
花弁のしわなどを見ても、本物の牡丹の雰囲気が、うまく作り出されているのも大きな魅力となっているように思います。
小さな花芯の部分が袋になっていますから、さて昔の人はいったい何を入れて楽しんでいたのでしょうか。
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ちりめん細工・兜袋
端午の節句も近づいてきました。
武者人形や金太郎などとともに、飾りの定番の一つと言えばやっぱり兜。
端午の節句にこういった飾り物が登場するのは、いったいいつの頃からなのかはよく分かりません。
たぶん武家社会のなかで引き継がれてきた飾りと考えられていて、中でも鎧とともに兜は武士の魂の象徴のようなものです。
強い男の子に育ってほしいという願いが、強くこめられた飾りです。
ちりめん細工の兜袋も、お子様の健やかな成長を祈って考え出された、古作の中の一つです。
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ちりめん細工・針山二種
もちろん実用の針山です。でもかわいらしくて、ついついお部屋のお飾りにもしたくなってしまいます。
かつては家の目立つところにも置かれていたお裁縫箱ですが、最近ではあまり出し入れをしない場所にしまわれていませんか。
どうもお裁縫という言葉は「死語」なってしまっているようで、あまり縁のない方も増えているのでないでしょうか。
私の世代は小学校の時に家庭科の時間にお裁縫があって、運針のお稽古をしかっりいたしましたが、今の時代にも男の子が運針の練習をしているのかな?
女の子の分まで縫ってあげて、喜んでもらった記憶があります。余計な話になってしまいました。
自分が使う針山を自分が好きなようにつくるって、針を持っていても本当に楽しいでしょうね。
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ちりめん細工・花祭り
お釈迦様の誕生日をお祝いする花祭りの様子を、空想上の世界で描いたちりめん細工の作品。
以前ご指導をいただいていた先生が考え出された作品と思われ、昔から作られていた古作ではないようです。
春を迎えた喜びと花祭りの様子が生き生きと表現され、とても楽しみにあふれた作品になっています。
古典の伝統を継承しながら新しい作品を新しく作り出すのは、私が考えている以上に大変なようで、作者の並々ならぬ創意工夫と努力が必要なのでしょう。
そんなところもちりめん細工創作の、大きな醍醐味かもしれません。
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