ちりめん細工・鶴亀袋
「鶴は千年亀は万年」と言われるほど、鶴と亀は長寿健康を祈る代名詞のようになっている動物です。
その鶴亀を巾着にしたちりめん細工の作品は、古作の中にもずいぶんな数と種類を見ることができます。
単に小物入れ(琴爪入れ)など本来の用途のほかに、おそらくおめでたい時のお飾りにしたのか、あるいはお年寄りの長寿健康を祈るお守り的存在であったものと思われます。
もともとちりめん細工でお飾りとして使われてきた古作は、節句やお正月などに合わせて作られてきたものが多いことから、この作品はお正月のお飾りにも持って来いの作品と言えます。
季節感の強いちりめん細工の作品たちですが、節句などにもぴったりの作品はより強い季節感とともに、人々の幸せを願う気持ちがこめられています。
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