「あねさま」とはもともと若い女性や花嫁をさす言葉。
市松人形が子供なのに対して、姉様人形は大人の若い女性を人形にしたものということになります。
少し首をかしげたその姿は、私には恥ずかしさかあるいは憂いを含んだ表情とも理解できます。
さてそれはどちらか判断しかねますが、皆様方はどのようにお感じでしょうか。
いつも思っていることですが、江戸時代に作り出されたと考えられる市松人形が、なぜ八頭身以上もありそうなスラリとした姿をしているのでしょう。
まことに失礼千万ながら、大昔の日本女性には見られなかった体形で、かつ当時の美しい女性の象徴のようなものでもありません。
スラリとした姿の人形は、市松人形を最初に考えた人の空想上の憧れだったのかもしれません。
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