松阪ちりめんお細工物の会の教室では、1年目の4月のお稽古作品です。
羽の微妙な丸みや口先の形など、これまた見ているよりもはるかに難しい作品のようにお聞きしています。
そして袋の部分の口べりのつけ方など、基本を忠実に守らないと、なかなか姿の整わない作品が出来上がってしまいます。
それにしてもちょっと”派手”な蝶々ですね。
新種の蝶々でしょうか。
私も自分で作ることが出来ないくせに、20年近くちりめん細工の作品を見てきました。
以前は“らしく”作ることが大切だと思ってきましたが、たくさんの作品を拝見しているうちに、このところはかなり考え方も変わってきました。
特に古作に関してはそんな思いが強かったのですが、少々はめをはずした作品の方が面白くなってきたのです。
人間の感性そのものも時代とともに変化するわけですから、ことちりめん細工に関しても、新しい感性が取り入れられても決しておかしくないと思います。
もちろん基本を忠実にした姿勢は大切ですが。
こんなことを思い始めてから、作品を拝見する楽しみも以前にも増して幅広くなってきました。
もう桜も満開というのに、ずいぶん寒い日が続きます。
菜の花のまわりを舞うモンシロチョウの姿を見れる、暖かい春の日が待ち遠しいですね。
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