ちりめん細工・犬張子
ちりめん細工作品の中でも、最も人気の高い作品の一つ。
最初にこの作品を拝見したときには、その愛くるしさに感動したことを覚えています。
全国的にも犬は安産のお守りとして、また出産のお祝いにも珍重されています。
もともと犬張子は江戸玩具の一つですが、その起源は平安時代にまでさかのぼると言われています。
身の汚れやさまざまな災いを取り除くお祓いの道具として用いられた、「狛犬」の像がそのおおもとだそうです。
それが時を経て玩具となり、子供の健やかな成長を願う飾り物として、現在まで愛され続けているのです。
犬張子の背中にはでんでん太鼓が付いていますが、なぜそうなのかはわかりません。
一般的にも良く見かける組み合わせですので、やはり玩具としての要素が強いのかもしれませんね。
まあピッタリといえばピッタリなんですが…..。
http://www.e-chirimen.com/
楽しいちりめん細工の作品を紹介しています。
ちりめん細工の材料、無地ちりめん、組紐などを販売しています。
ホームページにもぜひお立ち寄りください。
http://www.mctv.ne.jp/~go-daito/
松阪ちりめんお細工物の会ホームページへもどうぞ。
会員の作品もたくさんご紹介しています。
ちりめん細工・組木袋
正方形の部分が細い布で組み合わされ、それをつなぎ合わせて作られた作品です。
古作の中で見たような気もするのですが、この作品は書籍でも紹介されているということです。
見た目はどちらかと言うと地味な作品ですが、じっくり拝見しているとなかなか趣があります。
四角につなぎ合わせた部分は、パッチワークの作品でも見たようなことがあります。
同じような手法であれば、洋の東西と問わず、造詣に対する考え方には、おおいに共通点があると言うことになりますね。
考え出された人のご苦労はたいへんなものであったと想像できるのですが、眺めていたり講釈を言っている人間は、まったく気楽なものです。
根気と時間がかかる仕事だと言うことは、重々承知しているのですが…..。
それにしてもたくさんの作品を拝見できることは、まことに幸せで感謝の念でいっぱいです。
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縮緬細工・熊手(くまで)
熊手といえば、東京浅草酉の市の縁起物。
そして今、二の酉の期間中とあって、浅草は普段にもまして賑わっていることと思います。
さて熊手はもともと農作業に使う道具だということで、穀物などを「掻きこむ」、「はき込む」ための道具ですが、その言葉の意味を縁起物に託したのだそうです。
もともとは酉の市で売られているような絢爛豪華なものではなく、熊手にお札が付いた「お守り」のようなものであったとのこと。
それにしても酉の市で見る熊手は、まあこれだけ縁起物や福を呼び込むと言われるものを、山盛りに取り付けたものと感心します。
いつの時代にも、人は縁起の良いものや福をもたらすものへの関心は、おおいに喜ばれるものに集まっていることに間違いはありません。
話は変わってこの「熊手」、地方によっては「さらい」とも呼びます。
三重松阪でも多くの人は、熊手とは言わずさらいと呼びます。
「さらい」の意味合いは、穀物や落ち葉を一度にさらう(はき込む、掻きこむ)道具と言うことですが、面白いのは呼び名が違ってもその役割の意味は同じと言うこと。
形状と役割が同じでその呼び名が地方によって違うと言うのは、まったく不思議なことだとは思いませんか?
形状からすると「熊手」という名称もうなずけるのですが、役割からすると、「さらい」のほうが何やらしっくりいくと思うのですが…..。
熊手を研究されていらっしゃる方で、ご存知の方がありましたら、是非にご教授をお願いいたします。
この作品は「和布クラフト」創刊号(パッチワーク通信社)にも紹介されています。
今までにも二つの熊手をご紹介していますので、下をクリックしてぜひご覧ください。
その1
その2
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這い子人形袋
ちりめん細工の這い子には、大きく分けると三つのパターンがあるようです。
そのうちの二つはこの写真にある、上が袋になっているものです。
何度もご紹介している作品ですが、実のところかなり好きな作品なのです。
と言うのも、やっぱりかわいらしいんですね。
顔の表情やちょっと首をかしげている角度などは、前から後ろから眺めていても、ちっとも見飽きません。
いろいろな這い子を拝見する機会に恵まれてきましたが、少しばかりやんちゃな子供のしぐさや、楽しそうな表情が何とも面白い。
そして千差万別の顔の表情には、気持ちがなごむ雰囲気をたたえています。
袋になっていないものは、以前にもご紹介していますので、こちらをご覧ください。
こういったかわいらしい作品は、本当に楽しいですね。
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