
 
 
今回のブラミクモは
 
中野区の哲学堂公園。
 
 
 
 
哲学をテーマにした全国唯一の公園。
 
 
 
哲学者、井上円了博士が哲学の世界を視覚的に表現した精神修養の場として
 
設けたとか。
 
 
 
早くも、何言ってるか分からなくなってきましたが、とりあえず出発。
 
 
 
 

 
久しぶりの西武新宿線。
 
 
西武新宿駅って使ったの初めてかも。
 
 
京成上野駅と並んで、静かなターミナル駅を電車は静かに出発。
 
 
賑やかな高田馬場を過ぎ下落合、中井と進み
哲学堂公園最寄駅の新井薬師前駅に到着。
 
 
新井薬師への参道は商店街ですが、今回は踏切を渡って北側へ。
 
 

 
 
哲学堂公園まで、その名も哲学堂通りを歩きます。
 
 
静かな住宅地を、人と自転車と車とバスが、上手くお互いを意識しながら
存在を認め合ってる感じ。
 
 
おら!歩行者邪魔なんだよ!
自転車は端っこ走ってろよ!
 
 
といった、イライラした空気は感じられません。
 
 

 
 
哲学堂通りから枝分かれする路地も、静か。
 
 

 
 
生活感が溢れてます。
 
 
10分程歩くと妙正寺川に到着。
 
 

 
 
妙正寺川、哲学堂公園、妙正寺川公園と三位一体になって
 
春には桜を楽しませてくれるそうです。
 
 

 
 
ここから哲学堂公園。
 
 

 
 
園内マップに寄ると七十七場があるみたい。
 
 

 
 
哲理門(妖怪門)。
 
本堂の正門に当り左右の天狗と幽霊は、もと、この地に天狗松と幽霊梅があったことにちなむとともに、前者を物質界、後者を精神界に存在する不可解の象徴とみなしたものである。
 
 
な、なるほど。。
 
 

 
 
向かって右側に天狗。
 
 

 
 
左側に幽霊。
 
 
真っ暗なので覗き込んでも初めは何も見えないんですが、目が慣れてくると、ぼぅ~っと浮かび上がってくる姿は、結構本気で怖いです。
 
 

 
 
瓦の「哲」も見逃さないで。
 
 

 
 
四聖堂。
 
本堂に東洋哲学の孔子と釈迦、西洋哲学のソクラテスとカントの世界的四哲人を奉祀している。
 
 
まぁ、東洋大生なら知ってて当然の「四聖」。
 
大学通ってれば、毎日のように四聖のレリーフを目にしますからね。
 
この四聖堂を別名哲学堂と呼び、公園内で最初に作ったものだそうで、これが公園名の哲学堂となっているとのことです。
 
 

 
 
六賢台
 
ここに東洋的六賢人として、日本の聖徳太子、菅原道真、中国の荘子、朱子、印度の龍樹、迦毘羅を祀っている。
 
 
哲学堂公園内でイチバン目を引く建物。
 
四人だから四聖堂、六人だから六賢台。
 
まだこのあたりなら、理解できますね。
 
哲学の世界観を視覚的に。
 
なるほど、なるほど。
 
 

 
宇宙館。
 
哲学とは宇宙の真理を研究する学問であって、その講話または講習を開かんがために設けられた講義室である。
 
 
哲学とは宇宙の真理・・・
 
あれ、天文学は・・・?
 
 

 
絶対城(図書館)。
 
万巻の書物を読みつくすことは絶対の妙境に到達する道標であって、哲学界の万象は読書堂にありとしてこの名がある。
 
 
要は、本を読むって大事!ってことですよね。
 
 

 
無尽蔵。
 
階上を向上楼、階下を萬象庫と名づけ、井上円了博士が内外周遊の折の記念物を陳列していた。
 
 
コレクションルームですね。
 
 

 
三学亭。
 
我国古来の神、儒、佛、三道の中、最も著述の多い平田篤胤、林羅山、釈擬然の三碩学の石額を奉崇してある。
 
 
ということです。
 
 

 
唯心庭。
 
唯物園に対する小庭で、唯心論的呼称をもつ諸部分が見られる。
 
 
残念ながら、見られませんでした。
 
 

 
主観亭。
 
唯物圓の客観廬に対する名称で、心界の休息所であり、心界の風光を観察するのに適した地点に選ばれている。
 
 
ただの東屋だと思って近づくと、とんでもないものだったりします。
 
 

 
演繹観(傘型亭)。
 
論理に達する参観者は、ここで小休憩してよろしく内省し、よく道理にあてはめて断定するようされたい。
 
 
なるほど。突き進むだけじゃなく、今一度立ち止まって考えてみることも大事。
 
 

 
唯心庭より丘上の論理域に達する近道を選ぶとするならば、この直覚徑を行けばよい。
 
 
え?
 
 

 
認識路
 
もし、丘上の論理域に至らんとするのに、直覚徑をさけて、よく事物を知覚し推理して、落ち着いて登らんとするならば、この路を選べばよい。
 
 
近道の直覚徑に対して、ゆっくり回り道が認識路ってことですね。
 
 

 
独断峡。
 
独断とは精神上の思想を基礎としており、この断崖を行くことが唯心庭に通ずるのでこの名がある。
 
 
ん??
 
 

 
洗天泉。
 
我々の心の深奥には時に教育や経験を超越した高妙尊厳の消息に接することがあるのを、この天然泉に喩えている。
 
 
は???
 
 

 
狸燈。
 
人間の心情には狸に類するものがありしかも、時には光輝ある霊性を発することもあるとして腹中に燈籠うぃ仕込んである。
 
 
人間は狸だ!
 
 

 
三祖苑。
 
三祖碑には、中国の黄帝、印度の足目、ギリシャのターレスの三人が刻まれている。
 
 
はい、三人の人物があります。
 
 

 
常識門。
 
正門の哲理門に対して普通の出入口の意味で与えられた名称である。
 
 
あ、なんか普通って言われるとほっとしますね。
 
 

 
哲学の世界観で、疲れ切った猫。
 
 
四聖堂の階段で。
 
 
 
とまぁ、とらえ方は人それぞれ。
 
きっと哲学に正解は無いんだと思います。
 
 
日常生活でなかなか哲学というものに触れる機会がない方は、ぜひ哲学堂公園で色々感じてみてください。
 
 
 
哲学堂公園を後にして、道路を挟んだ向かい側にある蓮華寺へ。
 

 
ここは井上円了博士の墓所があります。
 
 

 
ひときわ大きいのですぐにわかると思います。
 
「井上円了」をカタチにした墓標。
 
 
さすがですね。
 
 
 
お墓参りを終えて
 
隣りのみずの棟公園へ。
 

 
哲学堂公園に負けない異彩をはなつ存在感の建物。
 
 
詳しくはググってみてください。
 
 
 
学生時代に慣れ親しんだ、国際興業バスに乗って、池袋へ。
 

 
不思議な不思議な池袋に到着。
 
 
 
 
哲学に触れたことで、少し頭がぼーっとするな、と思ってたら
 
気温が36度の猛暑日でした。