1/25より開催しております「梅原幸雄日本画展」本日最終日となりました。
三重県南伊勢町出身で日本美術院同人の日本画家、梅原幸雄さんの当画廊では約5年ぶり2度目の個展です。
昨年3月で東京藝術大学の教授を退任され、現在は愛知県立芸術大学の客員教授を務め、後進の育成に尽力する傍ら、岡倉天心を中心に横山大観らによって設立された日本美術院最高位の同人として意欲的に創作活動を展開し、日本画の発展に大きく貢献されています。
梅原先生の作品は自然の偉大さを感じさせるダイナミックな描写で生命力にあふれ、艶麗で凛とした表情のインドの女性や和服姿の日本女性を色鮮やかに表現されています。
また、松阪にゆかりのある江戸時代の画家曽我蕭白に影響された荒々しくも繊細な筆遣いと妖艶さが表現された画風は多くの人々から高い評価を得ており、作中に松阪の継松寺蔵の「雪山童子図」が描かれた「雪夜(鬼の棲む画室)」は東京藝術大学収蔵となっております。
是非、この機会に現在の日本画界を牽引する梅原幸雄の心の機微に触れる作品をご高覧くださいますようお願い申し上げます。
◆梅原幸雄 日本画展
【日時】2020年1月25日(土)~1月29日(水) 10:00~18:00 ※最終日 16:00閉場
<略歴>
1950 三重県生まれ
1978 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻 卒業
1980 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻 修了
1983 東京藝術大学大学院美術研究科修士後期課程美術専攻 単位修得退学
1997〜2004 東京藝術大学美術学部助教授
2005〜2018 東京藝術大学美術学部教授
愛知県立芸術大学 客員教授
日本美術院同人・評議員