今回は細筆の見分け方です。
- まず穂先が鋭く尖っていること、穂先が割れたりせず良く揃っているか
- のどの部分が大きく膨らみ、毛が多すぎると墨を含みすぎて細い線が引けない(特に細筆の場合)
- 腹部は適当に膨らみを持っていること
- 腹部は筆圧(筆を紙に押しつける圧力)に応じて適度に曲がる強さであること
- 筆を手に持って、その重さ、長さ、太さ等が自分が書く文字・書体に適したものを選ぶこと
太筆同様、この5点が基本です。
筆の部分は専門用語で下の図のように分けられます。
あとは材質の違いです。
①穂先の先端3~5mmの部分が茶褐色のものはイタチ毛を主な材料とし、細字などの楷書に最適です。弾力が強く、初心者の方にも書きやすくきれいに書けます。
②穂先の先端が黒褐色のものは狸毛が多く練り混ぜてあるため草書、行書に最適です。
③穂先の先端までが白毛の筆は猫毛や羊毛だけの場合が多く、どちらもあまり弾力はありませんがフワッとソフトなタッチで作品などの最適です。
一般的には硬い筆から軟らかい筆に徐々にシフトしていく方が多いようです。
当店ではお客さまのご要望に合った筆を選ばせていただきます。
是非、お気軽にご相談ください。
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お問い合わせは 松本紙店 まで
三重県松阪市中町1870 TEL0598-21-0603