先日、ユネスコ無形文化遺産に登録された和紙の一つ細川紙の見学に埼玉にいってきました。
細川紙の伝統工芸職人の谷野さん、久保さん、鷹野さん、3つの工房を見学させていただき、お話を聞かせていただきました。
細川紙は、楮(こうぞ)を原料とした伝統的な手漉き和紙で、現在は埼玉県の小川町と東秩父村で伝承されています。
未晒しの純楮紙ならではの強靭さと、素朴ながらつややかな光沢をもち、地合がしまり紙面が毛羽立ちにくく、剛直で雅味に富んだ味わいがあります。
皆さんおっしゃっていたのが原料となる良質な楮の入手が難しくなってきていること。現在は土佐や那須などの国内の楮の産地からの入手が非常に難しくなってきており、タイやフィリピンからも輸入しているそうです。
紙漉き職人も減ってきてはいるが、楮の産地にも目を向けて良質な楮を作ることを継続していってほしいと切に願っていらっしゃいました。
↑こちらが楮です
外皮をむき一度乾燥させて白皮をソーダ灰で煮込みます。
↑さらに水につけてあくを取り、塵取りをします。
叩いて繊維をほぐし紙漉きをし、↑脱水した紙を鉄板で乾燥させます。
一枚の手漉き和紙が出来るまでにたくさんの工程があります。
今の寒い時期が紙漉きには一番良いそうです。
お忙しい中、御三方とも丁寧にお話をしていただきありがとうございました。
何点か商品も仕入れてきましたので是非、細川紙をお試しください。
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松本紙店
TEL:0598-21-0603
三重県松阪市中町1870