宣長は、考え続けた人です。目で見て、耳で聞き、本を開く――
そうした日々の体験を種に、宣長は思考をめぐらせ、ノートに書き残しました。次々に記し、たくさん溜まった言葉たち。そんな宣長の言葉を編集したのが随筆『玉勝間(たまがつま)』です。
『玉勝間』は、そんな宣長の巻頭歌で始まります。
全14巻(目録別)の大ボリュームで、1005にもわたる項目それぞれには、本からの抜き書き、聞き書き、注釈、地名考証、字音などの言語研究から、友人たちとの雑談の内容まで、宣長が興味関心を持ったものを多岐にわたって収録しています。
混沌とした『玉勝間』を覗いてみましょう。宣長の意見に耳を傾ければ、教科書にのっていない、等身大の本居宣長が見えてくるかもしれません。
【開館時間】令和5年6月6日(木)~9月3日(日)
【休館日】月曜日(祝日の場合、翌平日)
【入館料】大人400円、大学生300円、小人200円
〇お問合せ〇
本居宣長記念館
松阪市殿町1536-7
℡0598-21-0312
【PDF】令和5年度夏の企画展「宣長の目」