第8回
松阪まちかど博物館展 ~館の想(おもひ)~
【同時開催】ミニ展示 日本でオーロラが見えた!「星解」展示
場所:松阪市立歴史民俗資料館(2階 小津安二郎松阪記念館)
開催期間:令和4年6月11日(土曜日)~令和4年7月3日(日曜日)9時00分~16時30分
開催期間中の休館日:6月13日、6月20日、6月27日
入館料:一般 150円 / 6歳以上18歳以下 70円
展示概要
【松阪まちかど博物館展】
「松阪まちかど博物館展」も8回目の開催となりました。今年も松阪市内の各地域で活躍されている12の「まちかど博物館」が一堂に会して、各館長こだわりの逸品を展示します。
「まちかど博物館」とは、公共的な博物館とは異なり、地域の方々が自宅や店舗、工房などで、貴重なコレクションや伝統の技、手仕事などを展示・公開する住民による博物館です。そして、地域の歴史や文化に根ざした貴重な資料や伝統など、それを受け継ぐ人々や文化に気軽に触れることができるところです。
各館長さんのコレクションへのこだわり、永年培った技への情熱、そして地域への愛着などを感じていただければ幸いです。
【「星解」展示】
明和7年(1770)7月28日20時を過ぎた頃、日本のあちこちで突然、北の空が赤くなり始め、空一面を覆いました。この日、突如夜空に出現した「赤気(せっき)」は北海道から九州にいたる各地で観測され、これまで見たこともない天変地異として、公家や武家から庶民にいたるまでの多くの人々によって記録され後世に伝えられました。この不思議な現象が低緯度オーロラだったのです。
オーロラの絵が掲載されている書物として有名なものが、「星解(せいかい)」です。「星解」は寿量庵秀尹(じゅりょうあんしゅういん)によって、明和7年(1770)9月17日に作成されました。その後、いくつかの写本が作られました。現在、松阪市が所蔵している写本は、松阪病院を経営していた久留春三氏が古書店で購入し、その後平成17年(2005)に寄贈されたものです。
このミニ展示では、現在確認されている3点の写本、その他オーロラを描いた資料等を実物とパネルを使い、比較展示します。展示ケース1台のみの小さな展示ですが、夏の夜の稀有(けう)な現象に思いをはせていただければと思います。