こんにちは。
「コンクリートの寿命ってどのくらいですか?」 と聞かれることが多くあります。
今回から 3回連載で、いくつかの社会的な現象を交えて 詳細を ご案内させて頂きたく思います。
最近では 実際30年くらいしか経っていないコンクリートのビルを 「コンクリートの劣化とか寿命」 を謳い文句にして、鉄筋コンクリート造のマンションやビルを 「老朽化したから」 という理由でどんどん壊して 新しく建て替えています。
マンションの住民も30年ぐらい経つと 「そろそろ建て替えの時期か?」 とかを不安視する方もみえますが、それは間違っています。
分かりやすい歴史的建造物で言うと、 「東京 丸の内の 旧丸ビル(大正12年竣工 ・ 現新丸ビル)」 等の 日本近代史に残るような 鉄骨鉄筋コンクリート造のビルは 80年以上、堂々たる姿を見せていたわけで、まだまだ使える建物だったのですが、取り壊されたのは商業主義によるものであって、老朽化したからという理由ではありません。
その一方、日本でもっとも古い鉄筋コンクリート造の、一般の集合住宅として 関東大震災の復興住宅として建てられ、老朽化の為に取り壊された 「同潤会アパートメント」 があります。
では、どうして 丸ビル は老朽化しないで、 同潤会アパートメント は老朽化したのでしょうか? その違いは何なのでしょうか?
前者は企業の持ち物であり、定期的にきちんとした修繕を行っていたことと、当時 新しい技術だった 非常に強度の高いコンクリートが使われているコトがあげられます。
しかし 同潤会アパートメントの場合は 計画的な修繕が行われなかった上、その場凌ぎ的に適当な修繕と、住み手によるバラバラな改修が繰り返され、全体の統一した基準のようなものはなく、各戸で勝手に更新 ・ 改善を行った結果、居住性能が低下したことが原因として考えられます。
( 続く )
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