伊勢本街道 上多気(谷町地区)


  津市美杉町は、大自然に抱かれた山里が残る森と水の宝庫です。奥津宿から伊勢に向かうには、街道で一番の難所の一つ飼坂峠を越えることになります。ここでは、山賊らに襲われ命を落とした旅人たちを供養する首切地蔵や腰切地蔵がいまも残ります。
 峠には、本居宣長翁が『菅笠日記』に「峠の茶屋でしばし休みてこの坂をくだれば多気の里なり」と記した茶屋跡があります。
 この峠を下ってくると、上多気(かみたげ)の谷町の里にきて、ほっと一安心できたのでしょう。八手俣川の交差点には、道標と常夜灯が立っていて当時をほうふつさせてくれます。

  1855年に建立された常夜灯は、上多気のシンボルです。街中から大橋前の広場に移されています。

  


  南北朝の時代、栄華を誇った伊勢国司・北畠氏がこの上多気に本拠「多気(たげ)御所」を置き、京文化を持ち込んだ名残があり、今でもしっとりした街並みを感じることができます。江戸時代には大和と伊勢を最短距離でつなぐ伊勢本街道の宿場町として繁栄したといいます。
 小さな川にかかる新田橋と伊勢本街道は、カラー舗装され日本の道百選にも選ばれている風情あるところです。上には国道368号線の高架が見えます。


  三木屋という旅館があった隣にレトロな建物。平成5年に(財)日本ナショナルトラストが、「美杉村多気、歴史遺産調査」において、旧三木屋とその周辺の重要性を指摘しましたが、建物の痛みが激しいため取り壊されてしまいました。この調査資料をもとに再生する計画があるようです。


  大橋のたもとにある桜が春の日差しを受け輝いていました。

  大橋と向き合っている道標は、1853年に建てられたもので、「すぐはせ道」と「すぐいせ道」と刻まれています。すぐは、真直ぐの意味で、初瀬(長谷寺)と伊勢(神宮)を目指す人が多ったのでしょう。

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